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[E10 6GB] 1インチハードディスク搭載機の集大成! E10 by にゃおち
投稿者 : にゃおちさん 投稿日時 : 2006-08-02 15:34:58 閲覧数 : 21025

1インチハードディスク搭載機の集大成! E10

昨年,U10のコラムを書いてから9ヶ月の間に,携帯プレイヤーを取り巻く市場では,低価格への急激なシフトが見られた. iPod nanoのリリースがこれを象徴する出来事であり,競合各社に衝撃と打撃を与え(参考記事),中には携帯プレイヤー市場から撤退する企業が出てきている. アイリバーに関しても,一部に音楽プレイヤーからの撤退を危惧する声があったが,こうしてアイリバーから携帯プレイヤーの「正統な新機種」がリリースされたことで,胸をなでおろしているファンも多いのではないかと思う. 今後は販路を店頭から直販にシフトさせ,ヘビーユーザー向けの機種を出す路線へ転換するそうなので,今後の動向を注意深く見守っていきたい.

さて,今回発売される E10 は,従来機である H10 シリーズの後継にあたり,U10 で培われた技術を取り込んだ進化形である. 記憶媒体には,1インチハードディスク(6GB)を採用しているが,約45(幅) x 96(奥行き) x14(高さ) mmという小型,約76gという軽量を実現している. これは,従来機種の H10 と比較すると,体積・重量ともに約20%の削減である. 連続再生時間は12時間から32時間に伸び,これは約2.7倍の性能改善に相当する. また,CPUの処理速度の大幅な向上により,Ogg Vorbisコーデックの対応,MPEG-4動画の再生,Macromedia Flash Lite 2.0コンテンツの再生が可能になった. また,E10を赤外線リモコンとして使おうという遊びゴコロも,果たしてオマケなのか実用的なのか興味深いところである.

E10は,1GBオーバーのシリコン型プレイヤー,20GBオーバーのハードディスク型プレイヤーに挟まれており,位置づけが微妙だという意見もある. しかし,1インチハードディスクを搭載した携帯プレイヤーとしては,他社の製品と比べても最高峰であり,価格・容量・サイズ・重量などのバランスを考えると,抜きん出た製品だと思う. 本レビューでは,今までの私のコラムと同様,ヘビーユーザーの視点からE10を評価し,その魅力について迫っていきたいと思う.

E10の管理ソフトウェアとしては,iriver plus 2の日本語版が付属するが,この管理ソフトウェアは将来的にiriver plus 3にバージョンアップすることになっている. 本稿執筆時点では,iriver plus 3は英語版と韓国語版のリリースのみで,日本のユーザーは入手することはできない. しかし,今回は特別にiriver plus 3の英語版を入手したので,その使い勝手についても紹介しようと思う. まだiriver plus 3の日本語版に関して公式のアナウンスが無いが,日本語版もリリースされると信じ,将来のE10の管理ソフトウェアの姿を探ろうと思う.

ホワイトとブラックのカラーバリエーション
ホワイトとブラックのカラーバリエーション

温かみのあるデザイン

E10製品パッケージには,プレイヤー本体,取扱説明書,イヤホン,キャリーポーチ,USBケーブル(24ピン),iriver plus 2 インストールCD,製品保証書が入っている. なお,今回評価したのは,E10のホワイト(アイリバー・プラザ渋谷,eストア限定モデル)である.

本体のパッケージ(正面)
本体のパッケージ(正面)
本体のパッケージ(底面)
本体のパッケージ(底面)
本体のパッケージ(側面1)
本体のパッケージ(側面1)
本体のパッケージ(側面2)
本体のパッケージ(側面2)

製品パッケージを開けると,説明書や保証書の下に,プレイヤー本体が可愛らしく顔を出す. また,パッケージの全般にわたって,キャッチコピーの "everywhere, everything, everyday, easy" の文字が目に付くが,その頭文字をとった "e10" ということを強調したいのであろう. 手書き感のある文字やアイコンも「温かみ」を演出していて,「アイリバーの製品もついにこの境地まで達したか」という印象である. プレイヤー本体の箱の下には,イヤフォン,USBケーブル,ケースが収納されている.

パッケージを開けたところ
パッケージを開けたところ
内容物
内容物

E10のデザインは,言うまでもなくiPod nanoを強く意識したものと言える. それは,「iPod nanoをほんのちょっと大きくした感じ」という本体サイズ然り,ホワイトとブラックのカラーバリエーション然り,ヘッドフォン端子の配置場所までそっくりなのである. ただし,E10本体の厚みは,搭載する記憶媒体がハードディスクということもあり,iPod nanoの2倍程度になっている. 個人的にはこのくらいの厚みの方が手に取りやすいと思うし,本体が丸みを帯びているので,持ちやすさという点ではE10の方に分があると思う. 電池込みで約76gという重量は,さすがにiPod nanoの約42gと比べるとずっしり感があるが,1インチハードディスク搭載機種ではおそらく世界最軽量であろう. シンプルで洗練された本体のデザインは,iPod nanoを凌ぐと言っても過言でないだろう.

本体を正面から
本体を正面から
手に取ったところ
手に取ったところ
サイズの比較
サイズの比較
厚さの比較
厚さの比較

付属のケースもiPod nanoと類似の,本体をすっぽり包んで外傷から保護するタイプのものである. 液晶が傷つきやすいといわれるiPod nanoとは違い,液晶は丈夫なプラスチック(?)で覆われているので,傷に神経質になる必要はない. 私はかばんの中にぞんざいにE10を入れているが,今のところ液晶部に傷はついていない. E10本体右下部には,ストラップを通すための穴が設けられており,ストラップを使って持ち運んだり,ストラップつきのイヤフォンを使うことが可能である(ストラップは付属しない). 小さいことであるが,「U10にはストラップの穴が無くて不便」というユーザーの声を反映した結果として,評価できる.

ケース
ケース

本体正面のユーザー・インターフェースは,動画や情報を表示するTFTカラー液晶 (128px×128px) と,4個のナビゲーションボタン(上下左右ボタン),スマートキー(画面左下),電源ボタン(画面右下)である. 新搭載の「スマートキー」は,「メインメニュー」「再生/停止」「シャッフル再生」「A-B区間リピート」「録音 スタート/停止」の中から,事前に設定しておいた動作を素早く実行するというものである. 録音のヘビーユーザーなら,「スマートキー」に「録音 スタート/停止」を割り当てておけば,ボタン一発で録音を開始できる.

少々残念なのは,「スマートキー」に「マイプレイリスト」を割り当てられない点である. アルバムを聴いていて,プレイリストを聴きたくなったとき,数回キーを操作する必要が生じるので,これを「スマートキー」一発で移動できるようになると,重宝すると思う. 是非ファームウェア・アップデートで対応して欲しい.

本体のGUIは,U10のものをより洗練・改良させたものとなっている. まず,U10で不満だったキーを押してからのレスポンス速度であるが,ストレスを感じないレベルにまで改善されている. メインメニュー項目の配置も,よく使う項目(「ミュージック」や「再生画面へ戻る」「写真」など)が中央に配置されるように工夫されている. また,U10ではメインメニューに配置されていた「録音」「アラームクロック」「フラッシュゲーム」「テキスト」「ブラウザ」項目は,メインメニューの「その他」のカテゴリに格下げになった. これはアイリバーにしては思い切った決断だが,私も含めてこれらの機能を殆ど利用しないユーザーにとっては,メインメニューがシンプルになるので,嬉しい配慮と言えよう.

本体下側にはヘッドフォン端子と,USB接続端子が配置されていて,これまたiPod nanoそっくりである(ただし,ケーブルの互換性はない). 右側面部には音量調節ボタン(「+」「−」),内蔵マイク,ストラップの穴が配置されている. 左側面部にはホールドボタンとリセットスイッチ,本体上側には,赤外線リモコン送信口がある.

E10を斜めから(1)
E10を斜めから(1)
E10を斜めから(2)
E10を斜めから(2)

電池は,本体に充電池が内蔵されているので,取り付ける必要はない. 音楽再生時の連続再生時間が32時間,動画再生時の連続再生時間が6時間なので,動画をヘビーに使うのでなければ,これで十分だと思う. 本体の充電池は,USBのバスパワー経由で行い,約1時間で50%の充電,約2時間半で完全充電となる. 充電専用のACアダプタは,コスト削減のため付属しないので注意が必要だ. 常にパソコンに囲まれた生活を送っていて,ACアダプタはかさ張るので持ち歩きたくない私みたいな人には,USBケーブルだけで十分である. パッケージを開け,説明書やクイックスタートガイドを読んでいる眺めている間,E10をパソコンに接続して充電しておこう.

付属のイヤホンはiriverのロゴがあるが,詳細についてはよく分からなかった (harp氏のコラムによると,i-soundというメーカーのOEMとのことである). 付属のUSBケーブルは24ピン仕様のもので,U10のケーブルと互換性がある.

付属のイヤホン
付属のイヤホン
付属のUSBケーブル
付属のUSBケーブル

E10を起動しよう

電源ボタンを押すと,E10のメインメニューが表示されるが,待機状態になるまでの時間はほぼ一瞬である. これは,ユーザーが電源を切ると,E10が省電力モードに移行して待機し,再びユーザーが電源ボタンを押すと省電力モードからすぐに復帰するためだと思われる. さらに特筆すべきは,USBケーブルを外してPCからの接続を切ったときでも,一瞬でプレイヤーが使えるようになることである. 当たり前のことかも知れないが,今までのiriver製品では実現されていなかったことで,地道な努力の結果として評価したい. なお,リセットスイッチを押してE10にわざと再起動をさせた場合は,起動に15秒程度要する.

起動中のE10
起動中のE10
E10のロゴ
E10のロゴ

E10で音楽を聴こう

E10の本体で音楽を聴く

E10 が起動したら,「ミュージック」メニューをナビゲーションキーを使って選択しよう. 「すべて再生」「マイプレイリスト」「アーティスト」「アルバム」などを選択する画面になるので,ナビゲーションキー([右]: 進む,[左]: 戻る,[上][下]: カーソル移動)を駆使して,聴きたい音楽を選択する. 音量の調節は,本体右側面の2つのボタンで行う.

再生中の画面
再生中の画面
アーティスト選択
アーティスト選択
アルバム選択
アルバム選択
タイトル選択
タイトル選択

従来機種と比べて,E10で格段に良くなった点の一つが,「すべて再生」の仕様である. ミュージックメニューやアーティスト選択後に「すべて再生」を選ぶと,従来機種では曲名(タイトル)を選ぶ画面になったが,E10では即座に再生を開始するように仕様変更されている. つまり,ミュージックメニューで「すべて再生」を選べば,プレイヤーに転送されている曲を先頭から,アーティストメニューで「すべて再生」を選べば,そのアーティストの曲を先頭から即座に再生することになる.

ここで「先頭から」と書いたが,実は「すべて再生」を選んだときの曲順も,E10の改善ポイントの一つである. H10やU10などの従来機種では,アーティストを選択後に「すべて再生」を選ぶと,そのアーティストの曲を名前順に再生するという,センスの欠片もない曲順が採用されていた. これに対しE10では,アーティストを選択後に「すべて再生」を選ぶと,きちんとアルバム毎にCDトラックの順番で再生するようになっている.

最近リリースされた Red Hot Chili Peppers の2枚組アルバムを用いて説明しよう. このアルバムは,"Stadium Arcadium [Jupiter side]" と "Stadium Arcadium [Mars side]" の2枚のアルバムから構成されている. このとき,従来機種のH10/U10で Red Hot Chili Peppers の「すべての曲」を再生しようとすると,曲順はタイトルの名前順,すなわち "21st Century"(M-4), "Animal Bar"(M-9), "C'mon Girl"(J-12), "Charlie"(J-3), "Dani California"(J-1), ... と,二枚のアルバムの曲が入り乱れて目茶目茶になる. これに対してE10は,"Dani California"(J-1), "Stadium Arcadium"(J-2), ..., "Hey"(J-14), "Desecration Smile"(M-1), ..., "Death Of A Martian"(M-14) と,CD二枚を通して聴いているのと同じ曲順になる. 細かいことであるが,この仕様はH10の頃から不満だったので,音楽は「CDトラック順に必ず聴く」というユーザーには,嬉しい改善点であろう.

また,非常に細かい点であるが,アーティスト名の先頭についている `the' を無視して,名前をアルファベット順に並べてくれるようになった. 私のE10に入っているアーティスト名の先頭は "Arctic Monkeys" であるが,続けて "The Beatles","Bonnie Pink", "The Brilliant Green","Chemical Brothers" が並んでいる. この機能は,他社のプレイヤーではすでに実現されているものであるが,E10ではさりげなくこういうことが可能になっている.

クイックメニュー
クイックメニュー
イコライザの選択
イコライザの選択
再生モード
再生モード
評価値の設定
評価値の設定

普段使用しているShure E4C (カナル型ヘッドフォン 29Ωインピーダンス) を使い,外界からの音をほとんど遮断した状態で音楽を聴き,無音時のヒス・ノイズの大きさを調べてみた. H10JrやU10のヒス・ノイズのレベルは,音量1〜3あたりで使うにはやや大きい感があったが,E10はこれがかなり改善され,ヒス・ノイズのレベルは低く抑えられている. ノイズが完全に無くなった訳ではないが,カナル型ヘッドフォンを使っているユーザーには嬉しいニュースである. ちなみに,アイリバーの音楽プレイヤーでノイズレベルの順位をつけるとすると,H300<

再生中に[右]ボタンを長押しすると,「再生モード」「クイックリストへ追加」「EQ選択」「自分の評価を設定」「早送り/巻戻し速度」「再生速度」「歌詞表示」のクイックメニューが現れる. 「再生モード」は,「通常再生」「リピート」「1曲リピート」「シャッフル」「シャッフル+リピート」の中から選択する. 「クイックリストへ追加」は,現在再生している曲を「クイックリスト」と呼ばれる特殊なプレイリスト(つまり本体で作成する動的なプレイリスト)に追加するものである.

E10シリーズではサウンド・エフェクタとして,10種類のプリセット・イコライザ,5バンドグラフィック・イコライザ(ユーザーEQ),SRS WOWによる3次元サラウンドを用意している. 表1は,各サウンドエフェクトに対して,説明書に記述されていた内容と,私が聴きとった印象をまとめたものである.


表1: プリセットイコライザとその効果(印象)
プリセット 説明書での解説 イコライザの印象
Normal 癖のない標準的な設定 -
Classic クラシック音楽に適した設定 中・高音域を若干増強
Live ライブ音源に最適な設定 中音域を増強.低音域はやや控えめ.
Pop やや重低音を強調しリズムパートを強調 中・低音域を増強.
Rock ロックに適した,ボーカルを強調する 中音域を増強.高音域を若干増強
Jazz ピアノの音を美しく,透明感ある音質 高音域を若干増強
Ubass バス音域が強調され,重低音を楽しめる 低音域をかなり増強
Metal 歪みを強調する 低音域をかなり増強.高音域を若干増強
Dance 音をやや濁らせ,重低音を強調 低音域をかなり増強.中・高音域は控えめ.
Party ダンス系に適した,パーティー会場を再現する音響 低音域を増強.
Club クラブの音響を再現 中音域をかなり増強.
カスタムEQ 「サウンド設定」で変更したカスタムEQを使用する -
SRS WOW 音響に立体感を持たせる3Dサウンドモード.「SRSの設定」で調整する -

評価値の設定では,再生中の曲を自分がどのくらい気に入っているのか星の数で評価できる. 評価は星0個から5個までの6段階評価で,評価の高い曲を「ミュージック」→「マイプレイリスト」→「自分の評価」から再生することが可能である. 「ミュージック」→「マイプレイリスト」では,「自分の評価」に加え,iriver plus 2で作成したプレイリスト,またはクイックリストを閲覧・再生できる.

なお,H10に搭載されていた「お気に入り(再生回数)」「最近再生した曲(最近の再生日時)」の機能は廃止されたようである. ただし,再生回数のデータは本体内で記録されているようで,iriver plus 2上で表示される.

音楽再生機能に関して見てきたが,従来機種と比べて機能が洗練されており,音楽プレイヤーとしての成熟が伺える. あえて欲しい機能を挙げれば,ギャップレス再生とジャケット写真の表示であるが,こればっかりはiriverのやる気次第なのでなんとも言えない. 前者はともかく後者はU10 Clixで実現されているので,そのうちファームウェア・アップグレードで実現するかもしれない. いつもなら,どこかにケチをつけるところだが,E10は本当に良く出来た音楽プレイヤーだと思う.

iriver plus 2 で音楽CDを録音する

E10 で音楽を聴くには,音楽CDの曲を音楽ファイルとしてコンピュータに取り込み,プレイヤーに転送しなければいけない. E10 では,パソコンで音楽CDを音楽ファイルに変換したり,プレイヤーに転送するための専用ソフトとしてiriver plus 2が用意されている. 詳しくは,マニュアルを参照して欲しいが,ここでは音楽CDをプレイヤーに転送するまでの流れを簡単に追ってみようと思う.

取扱説明書を参考に,iriver plus 2をインストールしよう. 手順は「iriver plus 2 インストールCD」をコンピュータのドライブにセットし,ボタンをクリックしていくだけの簡単なものである. インストール後に,iriver plus 2を起動すると,Gracenote CDDBに関する設定や,同期設定,iriver plus 2のアップデート通知などが表示されるので,まず,Gracenote CDDBの設定を済ませて,同期設定は「手動転送」に設定し,必要であればiriver plus 2のアップデートを実行しよう. これらの通知が一気に表示されるので,どの順序でやればよいのか悩むかも知れないが,おそらくどの手順でやっても大丈夫だと思う.

録音したい音楽CDをパソコンのCDドライブに挿入すると,CDのアルバム名やアーティスト名が自動的に取得される. 録音する曲にチェックを付けて,ウィンドウ右下にある二重丸の赤いアイコンをクリックする. このアイコン,全くしっくり来ないのだが,「録音ボタン」である.

音楽CDを挿入し,録音したい曲を選択して右下の赤い丸をクリックすると録音が開始される
音楽CDを挿入し,録音したい曲を選択して右下の赤い丸をクリックすると録音が開始される

録音を開始すると,ウィンドウの下側に進捗状況が表示されるので,録音が完了するまで待つ. 録音が完了したら,一番上にある「すべての音楽」をクリックしてみよう. 録音した曲が表示されるはずである. この時点では,録音した音楽ファイルはパソコン上(マイ ミュージック・フォルダ)にあるので,続けて E10 に転送を行う.

パソコンと E10 をUSBケーブルで接続すると,iriver plus 2が認識してくれる. 先ほど開いた「すべての音楽」の中から,転送したいファイルを選択し,今度はウィンドウ右下の「→」のアイコンをクリックしてみよう. 「ポータブル デバイスの "すべての音楽" に転送」と「ポータブル デバイスのプレイリストに転送」のメニュー項目が現れるので,「すべての音楽に転送」を選び,[転送]ボタンをクリックする. 「選択したプレイリストを転送」と「選択した楽曲の転送」のメニュー項目が現れるので,「選択した楽曲の転送」をクリックする.

「すべての音楽」で転送する音楽を選択して,「→」をクリックする
「すべての音楽」で転送する音楽を選択して,「→」をクリックする

すると,ダイアログが現れるので,「ポータブル デバイスの [すべての音楽] に転送」を選択し,[転送] ボタンをクリックする. ウィンドウ下側に,E10 への音楽転送の進捗状況が表示されるので,転送が完了するまで暫く待つ. 転送が完了すると,「iriver - E10」の下の「すべての音楽」に,転送した音楽が追加されているのが確認できると思う. この状態になったら,「iriver - E10」を右クリックして,「ポータブル デバイスの切断」をクリックし,E10 をパソコンから取り外せば,準備完了だ.

音楽CDの曲が E10 に転送された
音楽CDの曲が E10 に転送された

エクスプローラを使って音楽ファイルを転送する

すでにMP3/WMA/OGG形式の音楽ファイルを所有している場合や,リッピング・ソフトに別のものを使いたい場合は,取り込んだ音楽をiriver plus 2の「すべての音楽」に登録し,これまで通りの転送作業を行うことになる. しかし,音楽ファイルの転送だけにiriver plus 2を使うのは大袈裟だという,私みたいなユーザーも多くいると思う. この場合,エクスプローラを使い,E10のハードディスク内に直接音楽ファイルをコピーしてしまうと楽だ.

※ ここで断っておくが,拙作EasyPMP(H10やU10のディスク領域内に転送された音楽ファイルとプレイリストを「ミュージック」メニューから使えるようにするソフト)は現時点ではiriver E10に対応しない. これは,E10ではさらに新たなデータベース仕様(4世代目)が採用されたためで,EasyPMPを作る側としてはデータベースの設計書が無いので,実装作業ができない. アイリバーに設計書を請求しても,ライセンス上の問題などから設計書を入手できる可能性は低く,そうなるとこれまで通り,多くの時間と労力を費やして自分で設計書を推定しなければいけない. この解析作業は「考古学」「暗号解読」「破片修復作業」みたいなもので,ファイル内に収められているデータの意味と位置関係を,ゆっくり時間をかけて推定するという作業である. この作業には,かなりのまとまった時間が必要である. 腕に自信のある人はE10のデータベース仕様を解析して,その情報をPMPlibプロジェクトにコミットしてもらえると,大変有難い.

さて,聴きたい音楽ファイルをE10の"\Music"フォルダにコピーしよう. フォルダは好きなように(サブフォルダも可)作ってもらって構わない. そして,iriver plus 2を起動し,「オプション」→「ポータブル デバイスのデータベースを手動で更新」を選択する. 「この処理は時間がかかる」とか「プレイヤーをコンピュータから取り外すな」というメッセージが出るが,気にせず [OK] ボタンを押す. 完了したら,いつものように「ポータブルデバイスの取り外し」を行い,USBケーブルを抜き,プレイヤーの電源を入れれば,これまで通り「ミュージック」メニューから音楽再生が行える.

エクスプローラでコピーした音楽ファイルを認識させる
エクスプローラでコピーした音楽ファイルを認識させる

E10で写真を見よう

E10で写真を見るには,iriver plus 2でJPEG画像を管理し,プレイヤーに転送することになる. U10で対応していたExif情報表示機能は,E10では表示領域の問題からか削除されたので,この機能に目をつけていたユーザーは注意が必要だ. なお,プレイリストを応用したサブ・アルバム作成は,従来どおりiriver plus 2から行える.

画像ファイルを転送するには,iriver plus 2の「すべての画像」に転送したい画像を登録し,音楽ファイルと同様の操作で,「iriver - E10」以下の「すべての画像」もしくは,その下にプレイリストを作成して転送する. E10 の「写真」メニューは,作成したプレイリストをサブ・アルバムとして扱い,サブ・アルバム毎に画像を閲覧したり,[右]キーでのスライドショーが可能である.

サブアルバム選択
サブアルバム選択
サムネイル表示
サムネイル表示
画像を閲覧中
画像を閲覧中
クイックメニュー
クイックメニュー

なお,画像ファイルを手動で転送するには,"\Pictures"フォルダに 閲覧したいJPEGファイルを手動で転送すればよい. ただし,手動で転送した画像は,「写真」モードからではなく「ブラウザ」モードから閲覧することになる. この場合,本体側が画像ファイルを縮小する作業を行うため,画像の解像度が大きいと読み込みに時間がかかる. E10 のフォトビューア機能をフル活用したい場合には,やはりiriver plus 2の使って画像を管理した方がよい.

E10で動画を観よう

E10で再生できる動画の形式とは

まず,E10 で動画を再生するために満たすべき規格をまとめる. E10 には動画を変換するためのユーティリティが付属しないので,フリーソフトウェアなどを用いて,以下の規格を満たす動画ファイルを作成する必要がある.

項目 メーカー公表内容 手元での実験結果
ファイル形式 AVI mencoderが出力するAVIファイルで動作を確認.
映像 ストリーム MPEG-4 Simple Profile準拠 XviD 1.1で動作を確認.
解像度 128x128 ピクセル以下 このサイズよりも小さい動画は中央に配置される
フレームレート 15fps 15fps以下なら可(9.99fps等の小数点も可能)
ビットレート 384kbps 384kbps以下なら可
音声 ストリーム MP3 固定レート (CBR)
サンプルレート 44.1kHz 44.1kHzのみで他のサンプルレートには対応せず
ビットレート 128kbps 128kbps以下ならステレオ・モノラルを問わず可(例えば96kbps Stereoや128kbps Monoなど)

この制限の中で一番ネックになるのが,AVIファイルの互換性に関するものである. H300/U10シリーズの動画再生もそうだったが,E10 で再生できるAVIファイルを生成するソフトウェアと,生成できないソフトウェアがあるのでややこしい. 手元で今のところE10との互換性が確認できたソフトウェアは,mencoderファミリーである. VirtualDubでも挑戦してみたが,なぜかうまくいかなかった(原因がどこにあるのか不明). アイリバーが配布しているサンプルの動画ファイルも,mencoderで作成しているようなので,これからはmencoderを使うのが無難なのかもしれない.

MPEG-4ストリームに関する制約は,液晶の解像度やハードウェアの能力から考え,妥当なセンである. フレームレートの上限は15fpsとなっているが,15fpsでも十分滑らかな動画が楽しめる. 映像ビットレートの384kbpsという上限も,E10の解像度を考えると勿体無いくらいのビットレートである. 音声に関しては,E10の現在のファームウェアが44.1kHzのMP3ストリームしか受け付けてくれないことに注意が必要だ.

動画ファイルを準備する

今回はMPlayerプロジェクトで開発されているmencoderのバージョン1.0pre8を用いて,動画ファイルを作成した. 入力動画はイギリスの地上デジタル放送のMPEG-2ストリームで,384kbps (映像) + 128kbps (音声) = 512kbpsの動画ファイルに変換してみた. mencoderはコマンドライン版のソフトウェアなので,少々使い方が難しいかも知れない. 参考までに,用いたコマンドラインを次に示す.

C:\>mencoder -vf scale=128:128 -ofps 15 -ovc lavc -lavcopts vbitrate=384:vmax_b_frames=0
 -ffourcc XVID -srate 44100 -oac mp3lame -lameopts cbr=128 -o output.avi input.mpg

動画ファイルが準備できたら,E10をコンピュータに接続する. U10が外部ハードディスクとして認識されるので,そのハードディスクのVideoフォルダ(例えばD:\Video)に動画ファイルをコピーする. 動画ファイルの転送に,付属の管理ソフト iriver plus 2 を用いる必要はない. エクスプローラなどで動画ファイルをU10にコピーすれば,準備完了である.

E10で動画を視聴する

E10をコンピュータから取り外し,メインメニューから「ビデオ」を選択し,[右]ボタンを押すと,転送した動画ファイルの一覧が出てくる. AVIファイルのタグ情報は表示されないので,ブラウザモードと同様にファイル名で動画を選択する.

ビデオの選択
ビデオの選択
動画を視聴中
動画を視聴中

さて,動画ファイルを選択して,[右]ボタンを押すと,動画ファイルの再生が始まる. さすがに128x128のサイズなので,動画再生機能は実用ぎりぎりのレベルで,あくまでもオマケとして考えておいた方がよいだろう. 以下は,E10で動画を再生しているときの写真である.

動画再生中に[右]ボタンを押すと,動画再生が一時停止状態になり,上下ボタンを使って巻き戻し/早送りが可能になる. シークの速度は,2x, 4x, 8x, 16x, 32xの中からいづれかを設定できる. 巻き戻し/早送り中は,再生時間が下側に表示され,上下ボタンを離すとその場所から再生が即座に再開される.

シーク時の画面
シーク時の画面
クイックメニュー
クイックメニュー

それぞれの動画ファイル毎に最後に再生していた箇所を覚えておき,次に動画を再生するときには,最後に観ていた箇所から再生を再開させる機能(レジューム)が実装されている. また,複数の動画ファイルの連続再生にも対応している. これら,シーク速度,レジューム,連続再生の設定は,動画再生中に[右]ボタンを長押しすることで現れるメニューから設定できる.

E10でFM放送を聴こう

E10 にもしっかりと,日本・韓国・ヨーロッパ・アメリカの4地域対応FMチューナーが搭載されている. 放送局自動スキャン機能や,プリセット機能があるのは従来どおりで,[右]キーを長押ししたときのメニューから選択できる. 放送局のプリセットを E10 本体の操作で登録する場合は,周波数がそのままプリセット名になる. このプリセット名を放送局名などに変更する場合は,iriver plus 2を使って編集することになる. FM放送の録音も,従来と同様に[右]キーの長押しメニューから可能である. 記録フォーマットはMP3で,圧縮率は「低音質(64kbps)」「標準(128kbps)」「高音質(256kbps)」のいずれかを設定モードで選ぶ. FM放送のタイマー録音に関する設定は,後に紹介する「アラームクロック」メニューから行う.

FM放送を受信中
FM放送を受信中
クイックメニュー
クイックメニュー

他のサポーターコラムの内容を読んでいると,FMラジオの感度が従来機種と比べてかなり上がったようであるが,私は今までFMラジオを殆ど使っていないので,この件に関しては守備範囲外とさせて頂きたい.

E10で録音しよう

E10では,内蔵マイクによる音声,内蔵ラジオによるFM放送の録音に対応している. 録音品質の設定は,[右]ボタンを長押ししたときのメニューから行える. 低音質,標準,高音質の3種類の品質設定が可能だ.

「録音」モードに入ると,メモリ残量をチェックしてすぐにスタンバイ状態に入り,[右]キーを押せば録音が即座に開始される. 録音するときのファイル名は,例えば音声録音なら "VOICEYYMMDD_XXX.MP3" という形式になり,YYは年,MMは月,DDは日,XXXはその日付内の通し番号が自動的に割り当てられる. なお,録音したファイルは,「音楽」モードではなく「ブラウザ」モードから「Recordings」フォルダにアクセスして聴くことになる.

録音スタンバイ
録音スタンバイ
録音中
録音中
クイックメニュー
クイックメニュー

E10でテキストを読もう

テキスト・モードは,E10 の"\Text"というフォルダ以下に格納した文書ファイル(フォルダ作成可, 拡張子は*.txt)を閲覧する機能である. テキストファイルをプレイヤーに転送するには,E10のドライブの"\Text"というフォルダに文書ファイルをコピーするだけでよい. U10の「テキスト」モードに進むと,フォルダ・ツリービューが表示される.ここで閲覧するファイルを選択すると,下図のようにプロポーショナル・フォントでテキストが表示される.

テキストを表示した状態から[右]キーを押すと,テキストの自動スクロールが始まる. これは一定の速度でテキストをスクロールしてくれるもので,いちいち[下]キーを押さなくても文章が読めるのは便利だ. スクロールのスピードは[右]キー長押しのメニューから設定する. そのほかにも,[右]キーのメニューからは,「画面移動設定」「文字サイズ」「テキスト言語」が設定できる.

テキスト閲覧中
テキスト閲覧中
クイックメニュー
クイックメニュー

E10でフラッシュゲーム

E10はMacromedia Flash Lite 2.0に対応しているが,その用途はもっぱらゲームである. E10 は "\Flash Games" フォルダに配置された.swfファイルを認識し,「その他」→「フラッシュゲーム」からゲームを実行する

E10に付属してきたのは,昔ながらの記憶力ゲーム(tracking.swf),ブロックパズル(puzzle.swf),マインスイーパー(Mine Sweeper.swf)の三つである. 他にも,E10の製品ページから,チキンシューティング(shooting chicken.swf)がダウンロードできる. どれも古典的なゲームであるが,暇つぶしにノスタルジーに浸りながらゲームをするのも良いだろう.

Flashファイル選択
Flashファイル選択
マインスイーパー
マインスイーパー
チキンシューティング
チキンシューティング
パズル
パズル

E10のアラームクロック機能

「アラームクロック」モードは,E10のタイマー機能に関する設定を行う専用モードである. タイマーを使い,指定した時刻にプレイヤー本体からアラームや音楽を流すように設定すれば,E10が目覚まし時計に早変わりする(ヘッドフォンもしくはスピーカーを接続する必要はあるが). セットしたタイマーの時間にFM放送の録音が始まるように設定すれば,FM放送のタイマー録音が可能である. このように,E10のタイマーは多機能ポータブルプレイヤーならではのマルチな使い方が可能になった.

設定方法はいたって簡単. [右]ボタン長押しのメニューからタイマー時刻と,設定時刻になったときのアクションを選択する. 時計表示の画面に戻り,[右]ボタンを押す毎にタイマー設定/解除が切り替わる. 1度きりのタイマーなのか,毎日定期的に作動させるタイマーなのか選択することも可能だ.

設定時刻になったときのアクションは,「音楽ファイルを再生」「FMラジオを流す」「アラーム音」「FM放送の録音」の4種類から選択できる. なお,当然のことながらE10の電源が切れていてもタイマーは有効である. 指定した時刻になったら自動的に電源が入り,タイマーのアクションが実行される.

アラームクロック
アラームクロック
クイックメニュー
クイックメニュー

E10のブラウザーモード

「ブラウザ」モードは,E10 のフォルダ・ツリーに直接アクセスするモードである. 「ブラウザ」モードでは,音楽ファイル(MP3/WMA/OGG)の再生,画像ファイル(JPG),テキストファイル(TXT)の閲覧,Flash Lite 2.0の再生(SWF)が行える. フォルダにより階層化された音楽ファイルが扱えるのはもちろんのこと,フォルダの中に収められた画像ファイル,テキストファイルの閲覧も問題なく行える.

ただし,ブラウザモードから音楽ファイルを再生しても,タグ情報は表示されないので,ブラウザモードをヘビーに使おうと思っているユーザーは,注意が必要である.

フォルダ一覧
フォルダ一覧
ファイル一覧
ファイル一覧

iriver plus 3の実力や如何に?

E10の発売開始後,iriver plus 2 が iriver plus 3 にバージョンアップした. 本稿執筆時点では,日本のユーザーがiriver plus 3を入手する手段は用意されていないが,今回は特別に入手したiriver plus 3の英語版を使って,将来リリースされるであろうiriver plus 3の日本語版を占ってみたいと思う.

iriver plus 3の嬉しいポイントの一つは,Windows 98SE/MEのサポートが復活した点であろう. プログラマにとって,Windows 98SE/MEは過去の遺物でしかなく,出来ればサポートしたくないオペレーティングシステムなのであるが,ユーザーからの強い要望を反映して,これらのレガシーOSのサポートが復活した. つまり,iriver plus 3の日本語がリリースされれば,Windows 98SE/MEからE10を利用することが可能になるわけで,その意味においても日本語版の登場が待たれるところである.

セットアップ・プログラム

セットアップ・プログラムは,Nullsoft Scriptable Install System (NSIS)で作成されたシンプルなものになった. 従来のiriver plusユーザーを苛立たせていた,音楽ファイルの関連付けに関する設定項目は廃止され,デフォルトでの関連付け変更も行われないので,安心してインストールして欲しい. また,タスクトレイへの常駐もデフォルトでは行われなくなり,iriver plus 3へのショートカットがクイック起動に追加されるのみになった. この辺は既存ユーザーの声を反映した変更と思われる(最初からこういう仕様にしておけば…).

インストーラの起動画面
インストーラの起動画面
ライセンス同意画面
ライセンス同意画面
インストール先の選択
インストール先の選択
インストール中
インストール中

インストール後の設定

初回起動時に,コンピュータ内のどのフォルダをメディアフォルダ(音楽・動画・写真フォルダ)にするか設定する. 以下のようなダイアログが表示され,自動でメディアフォルダを設定するか,手動でメディアフォルダの場所を設定するのか,選択することができる.


よく分からない人は,"Search Entire Disk" (ディスク内を自動的に検索) を選ぶと良いが,すでに音楽フォルダを自分で作って管理している場合は,手動で設定してしまったほうが早いであろう. "Search Specified Folder" (手動で設定) を選ぶと,下のようなフォルダを選択する画面になる. ここで,コンピュータ内で音楽ファイルを格納しているフォルダを,好きなだけ(複数可)追加する.

フォルダを手動で選択
フォルダを手動で選択

ここで[OK]ボタンを押すと,メディアフォルダ内の音楽ファイルや写真などが自動的に検索され,iriver plus 3に追加される.

音楽機能

iriver plus 3がメディアフォルダ内を検索し終えると,音楽ファイルが次のように表示される. iriver plus 2では,グラフィック・デザインがケバくて好きでなかったが,iriver plus 3ではシンプルなデザインになった(それでもまだ好きにはなれないので,可も無く不可もなくという感じ). 「音楽」「ビデオ」「写真」「テキスト」の4つのモードがあるが,今回は音楽とビデオに関して簡単に紹介する.

認識された音楽ファイル
認識された音楽ファイル

早速E10をコンピュータに接続すると,iriver plus 3が自動的に認識して,上側がコンピュータ内のファイル,下側がプレイヤー内のファイルを表示する二部構成に変化する. iriver plus 1/2は,同期の概念がよく分からないという意見があったが(私もルールが未だに完全理解に到っていないし,理解しようとも思わない),コンピュータ内の音楽ファイルを選択して,↓矢印ボタンを押して転送というシンプルなものに変更された. 知る人ぞ知るiRiver Music Managerがパワーアップして帰ってきたような感じである.

プレイヤーを接続
プレイヤーを接続

音楽ファイルを転送するには,自分で転送したいファイルを選択して,プレイヤーの「All Music」にドラッグ・ドロップしても良い. 即座に転送が開始され,転送のステータスは左下の「Status Info」に表示される. さらに詳細な転送状況が見たければ,転送リストを表示させることができる.

転送中の画面
転送中の画面

音楽CDの取り込みでは,WMAとOgg Vorbisの2つの形式を選べるようになった. 依然としてMP3の取り込みには対応しないが,高音質なOgg Vorbisの取り込みに対応したのは嬉しいところ(しかし,なぜか古いOgg Vorbisのエンコーダを使っているようなので,せめて最新のものにアップデートして頂きたい).

CD取り込み画面
CD取り込み画面

動画機能

iriver plus 3 では,新たに動画再生・変換機能が追加された. 左上のタブを「Video」に変更すると,動画ファイルを閲覧する画面に切り替わる. 音楽ファイルと同様に,メディアファイルを登録することで,iriver plus 3 上の画面に動画ファイルが現れる. 対応している動画形式は,AVI, WMV, MPEG のようであるが,詳細は不明である.

ビデオ再生画面
ビデオ再生画面

E10に動画ファイルをドラッグ・ドロップすると,E10で再生できる動画形式に自動的に変換し,E10のVideoフォルダに転送してくれる. 動画変換には,あのmencoderが内部で呼び出されており,iriver plus 3 はmencoderのフロントエンドとして動作する. もちろん,通常のユーザーはそういうことを意識せずに使えるようになっている.

ビデオファイルの転送
ビデオファイルの転送

iriver plus 3の設定画面

最後に,iriver plus 3の設定項目のスクリーンショットを貼っておく. iriver plus 3の日本語版がリリースされるのはもう少し先かも知れないが,設定画面から何となく機能が類推していただければ幸いである.

全般の設定
全般の設定
CD取り込み設定
CD取り込み設定
ファイル関連付け設定
ファイル関連付け設定
ポータブルプレイヤーの設定
ポータブルプレイヤーの設定
ビデオ再生の設定
ビデオ再生の設定

終わりに

E10は,アイリバーの音楽プレイヤーの中で,最も完成度の高い製品だと思う. Ogg Vorbis対応,小型軽量化,バッテリー持続時間の向上,動画対応,Flash対応など,スペック上の性能向上もさることながら,音楽データベース周りなどでの細かい改良が進んでいることも見逃せない. この完成度の製品が,昨年リリースされていればと悔やまれるばかりである.

フラッシュメモリ型プレイヤーが流行している昨今,今更ハードディスク型のプレイヤーに目新しさを感じないかもしれない. 私の個人的な意見では,音楽プレイヤーとして最低限欲しい容量は5〜6GBで(それ以上容量があっても聴かない曲が増えるだけ),そのクラスの容量を安く手に入れるために,ハードディスク型プレイヤーというのはかなり有力な選択肢である. E10の動画機能は,解像度の問題からオマケ程度に考えた方がよいので,実質E10は音楽専用プレイヤーと考えると, H10からの買い替えについては,悩ましいところだと思う. とにかく音楽プレイヤーとしては格段に使いやすくなったので,その辺をどのように評価するかであろう. 購入前にアイリバー・プラザ,もしくは店頭(店頭では黒のカラーバリエーションのみ販売)で確認・検討して欲しい.



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