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『AK70』&『AK320』 meets堀込高樹&弓木英梨乃(KIRINJI)

──おふたりは、普段ポータブルプレイヤーはお使いになられていますか?

堀込:
ぼくはウォークマン世代なんですけど、あまり使わないんですよね。外出する際に音楽を聴く習慣がなくて。
弓木:
私はめっちゃ使うんですよね! 自分の好きな曲はもちろんですが、リハーサル音源とかも入れて、普段歩いている時や車を運転している時も聴いています。

──今回聴いていただいた『AK70』と『AK320』ですが、どんな音楽を聴かれましたか?

堀込:
本当は最新型の音楽を聴いてみようかなと思ったんですが、むしろ70年代や80年代の作品がどう聴こえるのかが気になって、ポール・サイモンの『グレイスランド』とキース・ジャレット・カルテットの『マイ・ソング』を聴いてみました。あとぼくらが8月にリリースしたニュー・アルバム『ネオ』もいちおう(笑)。

──聴いてみていかがでした?

堀込:
すごくクリアでしたね。ひとことでクリアと言っても、高域も低域もぐんぐん伸びているという感じじゃなくて、自然な感じで見通しが良かったです。無理なく聴けるというか、余裕がある鳴りでしたね。普段からポータブルプレイヤーとヘッドフォンの組み合わせで聴くことがあまりなかったので、ヘッドフォンで聴くとこういう感じなんだっていう発見もありつつ、自分が知っているポータブルプレイヤーとは全然違う感じだったので驚きました。

──どんな驚きだったのでしょうか?

堀込:
やっぱり繊細な音がよく聴き取れるというのが大きいですよね。あとスピーカーから聴くということはいろんな生活音が混じっているということだから、純粋に音源そのものの音というのは聴けてないわけですよね。なにがしかの音が加わってしまいますし、部屋自体が共鳴してしまう。そういう雑味がなくて、ストレートに音そのものを聴けるというのはポータブルプレイヤーの利点だと思うんですけど、さらにその上でサンプリングレートもビットレートも高くて、より繊細な音が聴き取れるというのはいいなと思います。外から入ってくる音に害されないように、ヘッドフォンでシャットアウトして聴くことで、ハイレゾの特性というのがちゃんと発揮されて楽しめるのかなと思いましたね。

──弓木さんは何を聴かれましたか?

弓木:
私は、ホリー・コールのアルバムを2枚聴きました。トム・ウェイツのカヴァー集『テンプテーション』と『ドント・スモーク・イン・ベッド』です。私はあまりハイレゾとかに明るくないんですが、2枚とも2.8MHzのDSDで聴きました。とにかく音がきれいで、ダイナミクスが広く感じられましたね。ホリー・コールの音楽は繊細で静寂な部分が多いんですが、そうしたパートがすごく際立って聴こえました。すぐそばでライヴを聴いている感じっていうか、息遣いまでが伝わってくる感じで。普段使っているポータブルプレイヤーは圧縮音源を入れているので、こんなに違うんだなっていうのがすごくよくわかるというか、こんなにキレイに聴こえるんだって感動しきりでした。もっと良いイヤフォンを買ってもう一回聴きたいです(笑)。

──今回のアルバム『ネオ』はハイレゾでもリリースされることがわかっていてのレコーディングだったと思いますが、特に気を配ったことはありましたか?

堀込:
その時作りたいもの、曲によって変わるので、作品全体として特に気を使ったところはなかったですね。今回は多少、音が張り付きっぽくなっていいから勢いのある感じで作りました。以前は、あんまりコンプレッサーがかかっていないナチュラルなサウンドを意識していましたが、その時ごとに自分が良いと思える音は変わるんですよね。音響学的に良い音というのはあるのかもしれないけれど、ソフトとしての魅力のある良い音となると、やっぱりいろいろ変わりますよね。ただ、やっぱり物理的に不快な音はある。極端に低域が出ているとか、極端に中域がないとか、そういうのはイヤなんですけど、最近のEDMって実はけっこう音をガンガン上げていってもそんなに耳に刺さらなくて痛くならなかったりするっていうことがわかって、ちゃんと心地良い作りになっているんだっていうことがわかったんですよ。昔のユーロビートとは違って、おもしろいなと思いました。そういう風に良い音の基準が変わっていっているから、これが良い音だからこれ以外はダメって思わないようにしているんです、自分の中で。

──特に今回の『ネオ』は曲や音のバリエーションが豊かなので、音の良さって本当に一概に言えない感じがしますよね。

堀込:
まさにそうなんですよね。

──弓木さんはいかがでしょう?

弓木:
う〜ん、良い音ですよね。楽器や歌が、すぐ目の前に存在しているような臨場感とか空気感があると、あ、いい音だなって思う瞬間があります。私は本当に外出した時や移動中もずっと音楽を聴いているんですけれど、音楽に疲れるときもあるんですよね。ずっと聴いていると、すごく疲れちゃう音楽というのもあるんです。でも、ずっと聴いていても疲れないのが、6人編成になる前のキリンジ。すごく色々な楽器が入っているんですけれど、全然疲れないんですよ。それをどうしてなのかを聞こう聞こうと1年前くらいから思っていて今思い出したんですけど、高樹さん、どうしてなんですか(笑)?
堀込:
え、なんでなのかな(笑)。専門的な話になっちゃうけど、以前はあまりブーストをしていなかったからかもね。要するに派手にさせたいから高域を上げようとか、低域を強調しようとか、そういうことをしなかったわけ。いらないところをカットカットカットカットっていう、カットしていくミックスのスタイルだったの。それはそれでいいんだけど、でもずっとやっていると物足りなくなってくるんだよね。
弓木:
なるほど。
堀込:
他の音楽と一緒に並べたときにすごく地味に聴こえるとか、単純に言えば古臭く聴こえる。言ってみれば70年代後半にピークがあったミックスのスタイルだから、何をやっても70年代後半の雰囲気になってしまう。あの人たちって70年代後半っぽい音楽をやっている人たちだよねっていうイメージ以上のものにいけない。そこに固執していると。だから、だんだん変えてきたっていうのがあるね。

──それはいつごろからですか?

堀込:
わりと早くから思っていましたよ。『FINE』くらいからですかね。これじゃダメだなって思っていました。今でもそんなにブーストしたりしない曲もたくさんありますけど、曲によってはメリハリをつけています。弓木ちゃんが歌った「Mr. BOOGIEMAN」とかはパリッとさせていますね。

──高樹さんは『ネオ』も聴かれたとのことでしたが、いかがでしたか?

堀込:
CDでも満足しているんですが、この音もっと本当は大きく聴かせたかったのにけっこう埋もれちゃったなみたいなところが、ハイレゾだとちゃんと聴こえましたね。やはりミックスやアレンジで意図したところがより明快に伝わる気がしました。スタジオではずっと96kHzで作業していますが、CDに収める際には44.1kHzにガンと落とすわけです。そんなに差が出ないかもしれませんが、やっぱり何か損なわれた感じがするんですよね。あとはビット数が24bitから16bitになるのは影響が大きい。ハイレゾはそうした影響が解消されているというか、ミックスしている時の「できたー」という感じがそのまま残っている。そういう音を聴いてもらえるのは、やはりうれしいものですね。
弓木:
今回、『AK70』で音楽聴いてみて、こんな良い音をポータブルプレイヤーで聴けるんだって驚いたのと同時に、良い音で聴くってすごいいいなって、単純なんですけどすごく思ったんです。普段は音が良いとかはあまり意識せずに、音楽そのものに集中していたんですけれど、良い音で聴くとこんなに気持ちいいんだっていう感動があるんだってわかりました。
堀込:
そうそう、そうだよね。ミックスした音源やマスタリングで上がってきたものを『AK70』や『AK320』で聴くのは、けっこう有効かもしれないですね。あ、この感じは違うなとか、ここはいいなとかそういうところは判断できそうな気がします。そうだ、弓木ちゃん、今ここで『ネオ』を聴いてみたら?

弓木:
(「真夏のサーガ」を聴いて)うわ、高樹さん、歌がめっちゃうまい! CDとは全然違います!!
堀込:
全然違うって言うな(笑)。
弓木:
こんな「真夏のサーガ」聴いたことないです! 今まで聴いていた音源とは別ものみたい。CDの音質にも満足していますが、もっと良い音で聴ける手段があるんだよというのは、ぜひ知ってもらいたいですね。この音で聴いてもらったら、絶対ファンが増えると思うので(笑)。

インタヴュー・文/油納将志 撮影:石田昌隆

(プロフィール)
2013年夏に田村玄一、楠 均、千ヶ崎 学、コトリンゴ、弓木英梨乃が新たにメンバーに加わって、キリンジからバンド編成のKIRINJIとして再出発。2014年8月に通算11枚目となるアルバム『11』を発表した。2016年8月には新体制での2作目となる『ネオ』をリリース。その新作を携えて9月22日の金沢AZ公演から、10月31日に行われる品川 ステラボールでのファイナル公演まで、KIRINJI TOUR 2016を敢行中。

https://natural-llc.com/kirinji/
http://www.universal-music.co.jp/kirinji/

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