ボディ素材に純度99.9%の銅を採用
AK380 Copperはボディ素材に純度99.9%の銅を採用しました。深く重厚な音を奏でる管楽器の材料としても使用される「銅」は、銀の次に導電率が高い金属です。この優れた導電性と外来ノイズを防ぐシールド効果、そしてその比重により、ジュラルミン素材とは異なるアプローチで重厚且つ優れたバランスのサウンドを提供します。
金属 | 導電率(%) | 抵抗率(μΩ/cm) |
銀 | 106 | 1.62 |
銅 | 100 | 1.7241 |
金 | 71.8 | 2.4 |
アルミニウム | 62.7 | 2.72 |
タングステン | 31.3 | 5.5 |
亜鉛 | 29.2 | 5.9 |
ニッケル | 23.8 | 7.24 |
純鉄 | 17.6 | 9.8 |
スチール | 17.2 | 10~20 |
プラチナ | 16.3 | 10.6 |
錫 | 15.1 | 11.4 |
鉛 | 8.21 | 21 |
ニクロム | 1.58 | 109 |
真鍮 | 24.6~34.5 | 5~7 |
ブロンズ | 9.58~13.3 | 13~18 |
AK380 Copperのボディシャーシ製造工程
AK380 Copperのボディシャーシは、無垢の銅ブロックから一台あたり約4時間をかけて、5軸加工を用いた切削が行われます。銅の特徴である高い延性により、削り屑は外側ではなく内側にカールする傾向があり、加工機の先端を破損するケースも多く、銅の加工には熟練の技術がオペレーターに求められます。さらにコーティング前の銅は酸化の進みが速いため、管理が難しく大量生産には向いていません。
銅の金属重量はジュラルミンの3.2倍以上となります。AK380のボディシャーシを1台製造するために、ジュラルミンは55gを削りだすために530gのブロックが必要なのに対し、銅は175gを削りだすために 1.7kgものブロックが必要となります。
切削工程の次は、表面を滑らかにした上でヘアライン加工を施します。この仕上げとなる加工は、熟練の職人により一つ一つ時間をかけて丁寧に行われ、研磨により美しく磨かれていきます。
4段階の酸化防止コーティング【グリス除去/エッチング/皮膜処理/乾燥】
AK380 Copperは、銅という金属素材が持つ本来の魅力を維持するために、数多くの酸化防止剤を用いてテストを繰り返し行い、酸化防止コーティングをそれぞれに最適な処理時間で4段階行うという方法を見出しました。製造時には厳密な時間管理の下でこの工程が行われます。1.グリス除去:処理中に付着した油や細かい破片などのごみは、電気的に除去されます。
2.エッチング:エッチング処理により酸化幕加工がレーザーマーキングを通じて行われます。
4.乾燥:表面の皮膜処理後に乾燥となります。終了後すぐにパッキングされ組立工程に移ります。
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カーボングレーにブルーのアクセントが美しい背面プレート
AK380 Copperの背面プレートに、カーボン繊維とケブラー繊維を併用することで、カーボングレーとブルーが織り成す美しいツートーンカラーを採用しました。銅の鮮やかなボディイメージとのマッチングも魅力的です。最高品質の天然皮革「The V1」採用の専用ケース
「The V1」の特徴である独特な革の質感を保持するために、あえて表面にコーティングを施していません。使い込んでいくと趣と深みのあるキャラメル色に風合いが変化していきます。
The V1 Story
<AK380基本仕様>
PCM 32bit/384kHz、DSD256(11.2MHz/1bit)のネイティブ再生
AK380はDAC部、旭化成エレクトロニクス(AKM)「AK4490」を含む、全ての回路設計により、PCM最大 32bit/384kHz、及びDSD256(11.2MHz/1bit)のネイティブ再生が可能です。旭化成エレクトロニクス(AKM)「VERITA AK4490」をデュアルDAC構成で搭載
通常の3.5㎜アンバランス出力端子に加え、デュアルDACの恩恵を最大化できる2.5㎜4極バランス出力端子も搭載。徹底した音質性能を追求しています。
超低ジッター200Fsを実現、VCXO Clock(電圧制御水晶発振器)搭載
VCXO(電圧制御水晶発振器)
ジッター
より高度な音質調整を可能にするパラメトリックEQ機能搭載
*パラメトリックEQ機能は、PCM 192KHz/24bitまでの音源データに対応します。DSD及び32bit音源などには対応していません。
パラメトリック・イコライザー(EQ)
グラフィック・イコライザー(EQ)
DLNA機能強化「AK Connect」
メディアサーバーのコンテンツを選択、再生する事が可能です。
DMC (Digital Media Controller)
メディアサーバーのコンテンツを選択し、再生可能なデバイスを選択し接続を確立します。
DMS (Digital Media Server = Network Server)
メディアサーバーとして、コンテンツを保存し他の対応デバイスにネットワーク経由で配信します
DMR (Digital Media Renderer = Network Player)
DMCの指示によりメディアサーバーのコンテンツを再生します。
ディスプレイを広く活用、メタルタッチセンサー・ホームボタン
デスクトップオーディオにも使用できるUSB-DAC機能と多彩な出力方法
※光デジタル出力にてDSDを再生した場合のみ、PCM176.4kHz/24bitに変換
※USB-DACモードはWindows XP, 7, 8 (32bit/64bit) MAC OS X10.7以上で使用可能です。USB3.0ポートに対応しておりません